自毛植毛と人工毛植毛の違いとメリット・デメリット

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同じ植毛でも「自毛」と「人工毛」では大違い

植毛イメージ

自毛植毛と人工毛植毛は、同じ植毛でも大きく異なります。人工毛植毛は、手術後に頭皮の炎症や拒絶反応などトラブルが多く、おすすめできません。

 

植毛というと「人工の毛髪を頭に埋め込む」というイメージを持っているかもしれませんが、人工毛植毛が盛んだったのは1980年代までのこと。アメリカでは、すでに人工毛植毛手術は禁止されています。

 

日本では、まだ人工毛植毛も行われていますが、1990年代からは自毛植毛の技術が大きく進み、いまでは植毛というと自毛植毛が主流になっています。

 

目次
  1. 人工毛植毛のメリット・デメリット
  2. 自毛植毛のメリット・デメリット
  3. まとめ

 

人工毛植毛

人工毛植毛は、合成繊維で作った人工毛を頭皮に植え込む増毛法です。

 

人工毛の素材には、ポリエステルやナイロンなどが使われています。表面にはキューティクルと似た構造を作り、人の毛に近い艶を出しています。色も黒・グレー・茶色など組み合わせ、できるだけ本人の髪の毛と違和感のないように仕上げます。

 

人工毛植毛のメリット

人工毛なら、植毛する毛の「長さも量も自在」に作れます。植毛直後から、髪のボリュームアップを実感できます。

 

人工毛植毛のデメリット

人工毛のデメリットやリスクは、大きく2つあります。「2つだけ?」と安易に考えないでください。非常に深刻な問題をはらんでいます。

 

メンテナンスが必要

人工毛は、人間の体にとっては異物です。そのため拒絶反応が起き、体の外へ追い出そうとします。その結果、「1年後には、植毛した人工毛の6〜8割が抜け落ちる」といわれています。

 

それを補うために、年1〜2回のペースで植毛を繰り返さなければいけません。一度植毛すれば終わりでなく、ずっとメンテナンスが必要です。肉体的にも、精神的にも、経済的にも、かなりの負担になります。

 

感染・炎症のリスク

人工毛植毛には、感染や炎症のリスクがあります。これは、メンテナンスの問題以上に深刻です。

 

汚れが蓄積し細菌が繁殖しやすい

毛穴部分には、皮脂や垢、ほこりなどの汚れが溜まります。自然に生えている毛髪は毎日少しずつ伸びますから、毛の成長とともに毛穴の汚れを外へ押し出します。

 

それに対して、人工毛は成長しないので、毛穴に汚れが蓄積し、細菌が繁殖しやすい環境になります。

 

細菌が頭皮の奥まで侵入しやすい

人工毛植毛の場合、抜けにくくするために、人工毛の根元部分は「カギ状」になっていて、それを自然な髪の毛根よりも深い部分にまで差し込んで固定します。

 

切れ毛によって頭皮の中に埋もれた部分が残ってしまうと、簡単には取り除けません。その結果、感染が頭皮の奥深くにまで及びます。そうなってしまうと、その後、自毛植毛するにしても難しくなります。

 

感染・炎症で永久脱毛になる恐れ

頭皮の慢性的な感染・炎症・化膿が続くと、頭皮が硬くなり、血流が低下し、残っていた髪の毛も抜けてしまい、永久脱毛になってしまう恐れがあります。

 

このようなリスクがあることから、植毛先進国といわれるアメリカでは「人工毛植毛は問題のある増毛法」と判断され、禁止されているのです。

 

自毛植毛

自毛植毛は、AGA(男性型脱毛症)原因物質の影響を受けない後頭部や側頭部の自分の髪の毛を「毛包ごと」移植する治療法です。

 

ここでは、簡単に自毛植毛のメリット・デメリットをまとめておきます。
詳しくは「自毛植毛とは?」をご覧ください。

 

自毛植毛のメリット

自分の髪の毛包を移植するので、拒絶反応もなく、自分の髪の毛が自然なヘアサイクルを繰り返しながら生え続けます。メンテナンスも必要ありません。

 

自毛植毛のデメリット

髪の毛が生えそろうまでに、およそ1年くらいかかります。

 

まとめ

自毛植毛か人工毛植毛かの選択なら、ゼッタイに自毛植毛です。人工毛植毛はリスクが大き過ぎ、おすすめできません。

 

自毛植毛は、だれでも効果を実感できる治療方法です。自分の髪の毛が生涯にわたって生え続けるのですから、これ以上の喜びはありません。

 

とはいえ外科的治療ですから、簡単に決断できるものではないでしょう。薬による治療なども選択肢に入れながら、慎重に検討すればいいと思います。

 

日本皮膚科学会の「男性型脱毛症診療ガイドライン(2010年版)」では、男性の場合、フィナステリド内服と5%ミノキシジル外用が、推奨度の高い治療法(Aランク)で、それで効果がない場合に自毛植毛術(Bランク)が推奨されています。人工毛植毛術は有害事象の報告が多くD判定とされています。

 

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