ヘアサイクルの乱れが薄毛の原因

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髪の「成長期」が短くなると薄毛が進む!

ヘアサイクル

 

ヘアサイクルのうち「成長期」が短くなることが、薄毛が進行する要因です。ヘアサイクルとはどういうものか、「成長期」が短くなると、どうして薄毛が進むのか、その理由を解説します。

 

目次
  1. ヘアサイクルとは?
  2. 薄毛は「ヘアサイクルの乱れ」から始まる

 

ヘアサイクルとは?

髪の毛は、およそ2〜6年で生え替わります。

 

毛の一生には、「成長期」「退行期」「休止期」があります。この一連の流れを「毛周期」または「ヘアサイクル」といます。

 

成長期

成長期

「成長期」は、髪の毛を作り出す毛母細胞が活発に分裂を繰り返し、髪が成長を続ける期間です。うぶ毛程度の細い毛が、完全な太さになり、伸びていきます。

 

成長期は、およそ2〜6年。毛の一生のうち、ほとんどが成長期の段階にあります。

 

退行期

退行期

毛母細胞の活動(細胞分裂)が衰えてくるのが「退行期」です。退行期に入ると、毛母細胞が毛乳頭から離れるため、髪の成長に必要な栄養が補給されなくなります。

 

毛根が小さくなり、しだいに上へ上へと押し上げられます。退行期は、約1〜2週間ほどです。

 

休止期

休止期

「休止期」には、毛母細胞の細胞分裂が完全に止まります。髪の毛が自然に抜け落ちるのを待つ期間です。

 

休止期は、約3〜4ヵ月です。なお、休止期に入った古い毛の下では、次の新しい髪の毛を作る準備が進められています。

 

 

薄毛は「ヘアサイクルの乱れ」から始まる

通常は、髪全体の90%が成長期の段階にあり、10%が退行期や休止期にあるといわれます。休止期にある毛は、いずれ自然に抜け落ちます。

 

しかし、一つひとつの毛包が別々の周期(ヘアサイクル)を営んでいるので、犬や猫のように一斉に毛が生え替わることはありません。

 

ヘアサイクルが正常であれば、髪の毛全体のボリュームは常に変わらないのです。

 

成長期が短くなると薄毛になる

ところが、成長期の期間が短くなると、薄毛が進行してしまいます。
「成長期が短くなると、なぜ薄毛になるのか?」というと、次の3つの理由からです。

 

  1. 成長期毛が減り、休止期毛が増える。
  2. 硬毛も軟毛化が進み、地肌が目立つようになる。
  3. 毛母細胞の寿命を早める。

 

成長期毛が減り、休止期毛が増える

1つは、成長期が短くなると、休止期にある毛の割合が増加するからです。

 

通常、1本の毛髪の成長期は2〜6年、髪全体では成長期にある毛が90%を占めます。ところが、成長期が数ヵ月程度になってしまうと、毛が生えても次々と退行期・休止期に移行してしまい、成長期にある髪の毛が減ってしまいます。その結果、髪全体の中で、抜ける毛の割合が多くなるのです。

 

硬毛の軟毛化が進み、地肌が目立つようになる

2つ目は、成長期が短いということは、太い丈夫な毛(硬毛)にまで十分に成長できないからです。

 

髪の毛は、成長の初期段階には細く柔らかい軟毛の状態にあり、それが硬毛に成長します。成長期が短くなると、硬毛にまで成長できず、全体的に軟毛が増えます。場合によっては、毛が頭皮の表面まで伸びてこないこともあります。そのため、頭皮(地肌)が目立つようになります。

 

毛母細胞の寿命を早める

3つ目は、成長期が短くなると、毛母細胞の寿命を早めてしまうからです。

 

毛母細胞が分裂できる上限は、およそ50回とされています。それを超えると、毛母細胞は髪の毛を作り出すことができません。

 

通常、ヘアサイクルは2〜6年です。最も短い2年で考えても、2年×50回で100年は、ヘアサイクルを繰り返しながら髪の毛が生え続けることになります。

 

ところが、1回のヘアサイクルが半年に縮まったとすると、0.5年×50回の25年で毛母細胞の寿命が尽き、それ以降は髪を生やすことができなくなってしまいます。

 

分裂寿命の到来した毛母細胞は再生することはできませんから、髪の毛が少なくなってしまうのです。

 

動物の細胞分裂の回数には限界があります(ヘイフリックの限界)。ヒトの細胞は、神経や筋肉などを形成する分裂しない細胞を除き、およそ50回の分裂が限界とされています。
(参考:公益財団法人長寿科学振興財団「健康長寿ネット」)

 

「髪が薄くなった」と感じるころには、薄毛がかなり進行している

髪のボリュームが減って頭皮が目立つようになるのは、毛密度が元の40%を切ったころからといわれています。

 

毛密度が60%程度に低下しても、ほとんど薄毛に気づきません。60%を切ると、風呂上りなど髪の毛が濡れているときに「薄くなったかも」と感じる程度です。髪が乾いているときなら、ほとんど分かりません。

 

毛密度が40%を切るころには、さすがに自覚できる状態になります。ですから、「髪が薄くなった」と自覚するころには、実は、かなり薄毛が進んでいることになるのです。

 

抜け毛が1日100本程度は正常範囲

髪の毛が10万本ある人の場合、約10%にあたる1万本の髪の毛が、休止期の3〜4ヵ月の間に抜けます。1日あたり80〜110本抜ける計算です。

 

つまり、1日100本程度の髪の毛が抜けるのは決して異常なことではなく、髪の毛が寿命をまっとうしただけですから、何も心配することはありません。抜けた数と同じだけの髪の毛が、新しく生えてきます。

 

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